君の声をもう一度聞きたかった

君の声を
もう一度
聞きたかった
君の声は
何処に行ったのか
僕は
君の声を
もう一度
聴くために
この長い年月
生きてきたのだ
世界の果てで
木霊している
君の声を

そして

消えてしまった
君の声が
秘かに
近づいて来るのを
感じるのだ
その声は
そこにある
そこに
僕は
ずっと
それを
聴いていたのだ
君の声は
ずっと
僕を呼ぶのを止めて
いなかった
あぁ
どうして
今まで
その事に
気がつかなかったのだろう
どうして
声が
消えてしまったなんて
ずっとそこにあるものが
聴こえないなんてことが
可能だったのだろう
おそらく
僕は勘違いをしていた
僕が存在してると思ってたもの
僕は存在していなかった
遠いところから
僕を呼ぶ声
今 気づいたんだ
僕は存在していなかったんだ
君の声が
こうして
僕を存在へと呼び戻してくれた
君が消えてしまったんじゃない
僕が存在していなかったんだ








僕は
ここにいる
君の声は聞こえない
消えてしまった

もう一度
君の声を聞きに
そこに
世界の果てに
僕は行けるのだろうか
どうすれば
そこに
行けるのだろうか
世界の果てに
君の声が
木霊するそこに